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今夜の番組チェック


U 敵襲

 閃光が、一瞬、辺りを照らしだす。雷鳴が海に轟く。空一面を覆い尽くす、どんよりと重く黒い雲。再び、暗い闇に戻る。激しい雨は、一向に止む気配を見せない。
「嵐の季節には、まだ早いと思っていたのだが。」
レクトールが空を睨んでつぶやいた。
 季節外れの嵐に遭遇した騎士団の船は、予定の進路から大きく西に流された。無数の小島が海に浮かぶ海域に流れ着く。
 ルトア諸島は危険な海域。幾多もの難破した船が沈む海。
光焔十字はだめなのですが..。(汗)


 見張りの兵士が敵襲を告げた。降りしきる雨に紛れて、突如、武器をもった無数の男達が現われたのだ。
 しばしの静寂を打ち破るかのように、船の周りには、剣を振り上げる男達の、野卑な奇声が轟く。今まさに、男達が船に這い登ろうとする、その寸での所で、ローディスの騎士達がそれを退けた。

 それは、突然の敵襲ではあったが、予想していないものでもなかった。季節外れの嵐に遭遇し、漂着した騎士団の船は、あまりにも目立つものだったからだ。しかし、現場に駆けつけたレクトール達を驚かせたのは、その数だった。
「これは、寄せ集めの、偶発的なものではないな。」
レクトールは、つぶやいた。
「この人数にしろ、あいつらの装備にしても、急場に揃えたものとは思えない。」
「まるで、俺達がここに来ることを知っていたみたいだ。」
側についていたアルフォンスが、雨に濡れた髪をかきあげた。

「ローディスの騎士よ!」
リーダーとおぼしき人物が、大きな声を張り上げ叫んだ。
「お前達の命、ここで頂戴する!」
 レクトールはそれに応えて、叫んだ。
「誰の命令で、ローディスに刃を向けるのか!」
「お前の知ったことか。」
 嘲け笑うかのように、周囲から野次が飛ぶ。
「ローディスのお坊ちゃま方は、ここで死ぬ運命なのだからな。」

「オーソンヌ。」
 レクトールが腹心の部下を呼んだ。
「あの者達に、ローディスの力を思い知らせてやれ。」
「はっ。」
 彼の忠実な部下である古老のアーチャ−は、指令を受けると、雨の中に消えた。
 レクトールは突剣を抜き、アルフォンスと目を合わせた。
「アルフォンス、行くぞ。肩慣らしには、ちょうど良い相手だ。」
 二人は共に、船の外へと踊り出た。



V